歯周病について
日本歯周病学会歯周病専門医による歯周病治療
歯周病について
次の症状がある方は要注意です。
□歯肉から出血する □歯肉が退縮して歯が長く見える □歯が移動して、歯間に隙間があるとき □多量の歯石が形成されているとき □歯がグラグラしているとき □口の中で変な味がしたり、口臭があるとき
術前
写真の患者様は歯周炎のすべての症状が認められ歯がぐらぐらになってしまいました。原因はもちろん歯周病です。
レントゲン検査では骨が溶けているのが解ります。
結局、歯周病は骨が溶けて結果的に歯が抜け落ちてしまう病気なのです。
術後
歯周病は、歯周炎と歯肉炎に分けられます。そしてそれは歯をささえている組織の炎症を意味しています。
歯周炎自体は歯を冒すことはないがその周りの組織を冒す歯科疾患です。結果として歯の周りの骨が溶けます。
だから健全な歯でもこの病気で脱落することがあります。 歯肉は口の中で見ることが可能である支持組織の一部です。ここは歯周病が最初に発生する場所です。
「歯肉炎」は歯肉に限局した炎症のことであり、骨の吸収は認められません。 歯肉炎がより深く歯牙支持組織中に進行した時に、骨吸収(骨が溶けること)が起こりその時点からこの病気は「歯周炎」と呼ばれます。歯周炎の徴候の一つは歯がぐらぐらと動揺し始めることです。
上の図は歯周炎(歯槽膿漏)の状態を表しています。
歯の周りの歯周組織が失われているのがわかります。
歯周組織とは、歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨。 歯周病はこれらの歯周組織が失われる病気です。
健康な歯周組織はどのように見えるのでしょうか?
このように、歯ばかりでなく歯肉も綺麗です。
病的なものは最初に示しました。
歯周病の原因はプラークの中の歯周病菌です。
次のビデオではプラークのくっつき方を御覧下さい。
プラークリテンションファクター
こちらの患者様は20数年前にクラウンを被せる処置を歯科医にされました。20年以上機能したことは素晴らしいことですが、被せものの辺縁、マージンといいますが、これが帽子のひさしのように飛び出ていて細菌性のプラークが停滞して患者様は不調を訴えていました。
クラウンを除去すると、やはり恐ろしい状況でした。歯ブラシ、歯間ぶらし、フロスを使っているのにもかかわらず。術者が引き起こすプラークリテンションファクターです。