昨日、初診でお見えになった患者さんのケースです。
1年間、根管治療を繰り返しているが一向に良くならないという訴えで来院下さいました。
早速、拝見すると根尖が破壊されています。レントゲン審査と根の先端から出血が見られるので根尖が破壊されていることが解りました。
このような場合MTAセメントが適応症です。
MTAセメントは親水性があるため、多少の出血があっても、硬化や硬化後の封鎖に影響が出にくく、良好な予後が見込めます。
また生体親和性が優れ、従来の材料は穿孔部に充填すると組織に対して害があり炎症が起こり治癒しないことが多かったがMTAセメントは周囲組織の治癒や再生を阻害しない。
MTAセメントの適応症
写真は 世界標準の臨床歯内療法 石井 宏先生 著 よりコピー致しました。
MTAセメントにより治癒すると良いですね。