皆様、前歯を抜いてインプラントにしなければならないと主治医に言われたら

どんな気持ちになるでしょうか?

ただごとではなく、平常心ではいられずに、かなり気持ちが落ち込むことは言うまでもありません。

 

こちらの患者様は前医でブリッジをしている歯の根尖に膿が溜まり抜歯しなければいけないと言われたそうです。

尚且つインプラント治療に何百万円というお金がかかると前医に説明をされたそうです。ネットをご覧になり私どもにご来院下さいました。

 

レントゲン写真を拝見すると根尖病変があり根の先に膿が溜まっているのが観察されます。

過去に行われた根管治療が失敗している状況で細菌が根管内にはびこっていることが原因です。

初診時のCTレントゲン写真です。

 

 

 

 

このようなブリッジに至った経緯は幼少期に何かにぶつかり打撲により前歯が抜歯になった経緯があったそうです。

本当にお気の毒です。

 

 

さて、本当にこれらの歯は抜歯が必要でしょうか?

根の治療をするとこのような場合6割〜7割くらい根の先の病変は治癒すると世界標準の歯内療法学では言われています。もし、根管治療によって治癒しない場合も歯根端切除術により90%治癒すると言われています。

 

 

 

 

 

術後3ヶ月のCTレントゲン写真です。今後もっとこの黒く写っている膿は縮小して行くでしょう。

 

 

 

3ユニットのブリッジを装着して終了しました。

 

 

 

患者さんも「先生に巡り合えて幸運でした」と仰って下さいました。

 

私もこちらの患者さんに出会えて涙が出るほど嬉しいです。

 

 

根管治療が失敗して抜歯になると宣告されてインプラントにするべきと宣告された方

はお気軽にご相談下さい。

 

ご自身の歯を残せる可能性があります。

 

 

 

日本歯周病学会歯周病専門医 吉川英樹 拝