台風が列島を縦断するところで3連休の中日ですが悪天候で残念です。
さて、こちらの患者さまは30代で神経を除去する処置を歯科で受けました。
歯種は右上第一大臼歯です。
その後、特に症状はありませんでしたが10年位後の今年になり、根の先あたりの歯肉から排膿したために歯科にかかかりました。そこでは根管治療しても治らないので「抜歯してインプラントにしましょう」と言われたそうです。
患者さんにとってはものすごくショックなことだとお察しいたします。
私はなるべく歯を抜かないことを理念とする歯科医師ですので、治療は100%成功せずに60%位かも知れませんがチャレンジしなければ何事も始まりません。
抜いてしまえば歯は二度とは戻って来ません。
もし成功せずに失敗しても歯根端切除術という方法で90%は治ります。
写真は初診時のCT像と根管治療後4カ月のCT像の比較です。
治癒傾向にあるのが解ります。
根管充填はMTAセメントという組織親和性のある材料を使っています。
患者さんは腫れも痛みも膿も治まり快適だそうです。
お役に立てて何より嬉しいです。
抜歯してインプラントと宣告された方はまだ歯を残せる可能性があります。
お気軽にお問い合わせ下さい。
日本歯周病学会歯周病専門医 吉川 英樹 拝