一昨日の16日は午前5時の気温が、60年ぶりの寒さ12.7度になり一気に冷え込んできましたが皆様風邪などにお気を付けください。

 

さて、通常の根管治療が終了しても痛みや、腫れなど患者様のお悩みを改善できない場合には、症状の原因である根管内の感染が通常の根管治療では到達できない部位に根付いてしまっていると考えます。

すなわち、根尖孔外感染や歯根嚢胞の部分を外科的に取り除くための外科的歯内療法という治療方法で対処するようになります。

 

外科的歯内療法は、肉眼で行う従来の手術とマイクロスコープを使用して行う手術がありますが、肉眼では成功率が59%に対して、マイクロスコープを使用した場合は94%と成功率は圧倒的にマイクロスコープの使用に軍配が上がります。(しかしながら、日本では歯科医院のマイクロスコープの普及率は5%程度)

 

 

根の先にから約3mmの部分でカットして根の尖端を除去しています。

術後3ヶ月なので骨が完全に再生されていませんが治癒傾向を認めます。(今後、骨はより多く再生されると思います)

この歯の奥にインプラントを埋入予定なので、この歯の炎症を放置してインプラントは入れられません。

 

この様に、ご自身の歯を出来るだけ残すことは価値のあることだと思います。

インプラントは最後の手段ですので出来るだけあきらめずにトライするべきだと思います。

 

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日本歯周病学会歯周病専門医 吉川 英樹 拝