今年も残り僅かになってまいりました。
時の経過が早く感じる年になったのでしょうか。
あっという間の1年でした。
今年1年は根管治療に明け暮れた1年でした。
根の先に膿を持った患者さんの御来院が多くこんなにも根管治療の失敗が多いことに改めて驚きを覚えました。
何しろ日本では根の治療、根管治療の成功率が5割以下なのでこのような患者さんが後を絶ちません。
こちらの患者さんは下顎の根の先付近から膿が出ているという訴えがありレントゲンを撮影致しました。
銀歯の下が虫歯になってるのが解ります。そこの細菌が根管にそって根の先に到達します。
すると、体の防御反応が働き白血球が細菌と戦い、その結果、白血球の死骸である膿が根の先に溜まっている状態です。
このようになった理由、原因は医原性の疾患で何かしら治療の失敗が考えられます。
・虫歯を取り残して詰め物をした。
・銀歯の詰め物がしっかりと歯と適合していないので隙間から細菌が侵入した。
このような理由が考えられます。しかし、根管治療後このように治癒しました。
このような治療を毎日行っていますがお役に立てて何より嬉しく思っています。
しかしながらこのような自費の根管治療は通常の保険診療の治療時間の5倍〜10倍位の時間がかかります。
この歯科医師が患者さんにかける時間配分が間違っていることを本当に理解してもらいたいと思っています。
丁寧な時間をかけた精度の高い治療が何より必要です。
そうすることで素晴らしい結果が得られます。
歯科医師 吉川英樹 拝