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診療室前のモンステラが天井に届きそうな勢いです。

 

太陽がなくても植物は育つのですね。

「銀歯の詰め物が脱落しました」という患者さんが多くいらっしゃいます。昨日もそのような患者さんがお見えになり早速拝見すると銀歯が歯にぴったり合っていないので白いコンポジットレジンにやり直すことになりました。

 

マイスロスコープとラバーダムを使用した自由診療のコンポジットレジン(ダイレクトボンディング)をお勧めしました。 このコンポジットレジン充填は保険診療でも良く用いられ治療法なのですが皆様には自由診療の方を選んでいただきたいと思います。

 

私が大学を卒業した当時、このコンポジットレジン充填は歯髄に害があるという物性を持っていると言われていました。この白い詰め物をすると後に冷水にしみてきたり痛みが出て抜髄になるようなケースが多くあり、そのような理由で物質自体が害を持っていると言われていたのです。 しかし、これには理由があり、実はコンポジットレジンと歯との間にスキマがあるため、そこの細菌が侵入して歯の歯髄(神経・血管)に歯髄炎をおこしたのです。これをマイクロリケージと呼んでいます。

 

その当時のマイクロリーケージを起こす理由はコンポジットレジンが硬化する時に収縮するという理工学的性質だけではなく、術者の技術的要因(Technique Sensitivity)があったものと想像されます。

技術的要因としては次のことが考えられます。

 

1.術野に唾液が侵入して接着が阻害される。

2.歯肉からの浸出液の影響で術野が汚染され接着が阻害される。

3.口の中は湿度が100%であり呼気の影響を受ける。そのため接着が阻害される

 

これらの接着を阻害する因子を防止するためにはこの白い詰め物をするときにラバーダム防湿を必ずするということが重要になります。

 

それからもう一つ重要なことはマイクロスコープ・顕微鏡を使って3〜20倍に拡大しながら治療するということです。

ここ5年くらいの間にコンポジットレジンの物性は格段に進歩してきました。

銀歯を白くするダイレクトボンディングによるコンポジットレジン充填は一回の来院で治療時間は1時間程です。

マイクロスコープの画像を患者さんと共有しながら、この銀歯を白い詰め物にする治療をすると患者さんは必ず感激してくれます。

料金は次のようになります。

隣接面を含む場合 ¥32,400

咬合面だけ    ¥10,800

歯の欠損が大きい場合、型を採りセラミックスのインレー(詰め物)をする方が良い場合があります。