3日前に書いた記事の続きです。
私は歯周病を持っている患者さんに必ず説明することがあります。 1時間の予約を取ってきっちりと説明します。
これは、1991年に初めてヤン・リンデ講演会(当時スウエーデンのイエテボリ大学の歯周病教室の教授)に教えてもらい24年間必ず実践してきたことです。
リンデ教授は必ず患者さんに次の説明をするということを教えてもらいました。 リンデ教授は現代の歯周病学を確立した世界でナンバーワンの歯周病学者であると共に臨床歯周病専門医です。
1.プラークとは
2.炎症とは何か患者さんに詳しく説明する
3.歯肉からの出血とは
4.骨が吸収・溶ける理由
当たり前のことですが患者さんはこれらのことを知らないし理解していません。
最近はマスコミの影響か患者さんは病気に対する医学知識をお持ちですが、歯科についてはまだまだ知識が足りないと思います。 その理由は歯科医師がそれらを説明しないことが原因だと思います。
プラークとは何か?歯石とは何か?を知らずにこれを除去してどんな意味があるのでしょか?骨が溶ける原因など、すべての方は知りません。
歯周病の知識を持つことで病気に立ち向かう意識がまるで変わってきます。 「知ること」からすべては始まります。
心が変われば行動が変わる。 知ることにより習慣が変わる。 習慣が変われば人格が変わる。 人格が変われば運命が変わる。 運命が変われば人生が変わる。
日本歯周病学会専門医 吉川英樹 拝