千葉市美浜区の歯科、吉川歯科医院院長の歯周病専門医・インプラント専門医の吉川歯科医院の吉川です。
私が皆様に解って戴きたいためにこのブログやホームページを通じ色々発信して来ましたが、一番皆様にお伝えしたいことが一つあります。それはこの世で一番大切なことは「時間が一番偉い」ということです。1日はすべての人にとって24時間しかないし、普通は8時間労働で8時間睡眠し残りの8時間が自由時間となります。
私たち歯科医師も患者さんを1日に何人診療できるかということはとても重要な問題です。保険診療では「出来高払い」と言って医師が患者さんを診療すればするほど保険収入が得られる仕組みになっています。そのため一般の保険診療中心の歯科医師は24名くらいの患者さんを診療します。
このような時間配分で果たして正しい治療は行われるのでしょうか?
そこで、多くの時間がかかるので、どのくらいの時間がかかるのか調査した実験があります。
PDF 歯科診療行為(外来)のタイムスタディー調査2010年度版、日本歯科医学会
この調査はそれぞれの医療行為が平均でどの位の時間がかかるのかを調査して適正な医療費はどの位かということを算出するために日本歯科医会が行ったものです。
読んでみてやはりそうかと思ったことは、どの医療行為も大変な時間がかかり今現在の保険点数ではすべて赤字になってしまうと言うことでした。
それでは、すべての医療行為が赤字になってしまうような保険診療を歯科医師はどのように行っているのでしょうか?一人あたりの患者さんにかける時間を極端に短くして何とか赤字にならないように薄利多売の治療行為を行っているものと想像します。
保険診療では多くの患者さんを見るしかありません。
その結果
1.銀歯の詰め物の下は虫歯だらけ
2.クラウンは庇のように飛び出している
3.根管治療の半分は失敗して根の先に膿が溜まっている
私はこのようなことがないよう、予約時間はそれぞれの患者さんに1時間以上診療し、1日7人の患者さん限定で治療を行っています。
時間とはすべての人に平等に与えられるとても貴重なものです。これをどのように使うかはその人次第ですが、人のお役にたてるような時間の使い方をしたいと思います。