今年もあと一週間余りとなり、慌ただしい気分になります。年末に国民の休日が多いのも困りものですね。
さて、インプラント治療も一般の方に認知され歯を失った方には無くてはならない治療法だと思いますがインプラントの周囲に炎症を起こすインプラント周囲炎という合併症が起こる可能性があり注意が必要です。
天然歯は細菌性プラークにより歯周病を起こし骨が吸収(溶けること)し最後は抜歯という運命になるようにインプラントの周囲に細菌性プラークが付着することによりインプラント周囲の粘膜に炎症を起こしここの骨が溶けてしまうインプラント周囲炎という病気が存在します。
こちらの患者様は2002/02/21、16年前に当医院で私がインプラント手術致しました。16年後の定期健診でインプラント周囲炎を起こしていることを発見致しました。
レントゲン上で左のインプラント周囲の骨が吸収しているのが観察されます。(2018年2月撮影)
インプラントは骨と結合(oseoinyerration)しやすいように表面の構造が塑像になっていてそのことが一旦、プラークで汚染されるとインプラント体を清掃して無菌的にしてインプラント周囲炎を治癒させる方法がありませんでした。
しかしながらEr:Yagレーザーによりこの塑像な構造を洗浄して歯石・細菌性プラークを綺麗に除去することが出来るようになりました。
手術時と術後4ヶ月の写真です。
4ヶ月前のオペ時のビデオです。
吉川英樹 拝