初夏の良い天気が続いています。

 

Leica Picture

 

上の写真はマイクロスコープ下20倍で拡大した写真

 

「歯科の治療で一番大切なことは何でしょうか?」
私が皆様に提供したいのは治療の技術です。最新の設備、綺麗な審美性のある治療等大切なことは多くあります。

 

しかし、私達のクリニックで一番優先して大切にしていることはプラークコントロールを患者さんにマスターして戴き治療もプラークコントロールが出来る形を作ることです。
当たり前で地味すぎて面白くないかも知れませんが本当に大切なことです。

 

 

「プラークとは何でしょうか?」

と患者さんに質問すると多くの方は「食べかすです」と答えます。
こんな答えを戴くと困ってしまいますが、プラークとは細菌の塊です。

 

 

歯の病気、虫歯も歯周病もこのプラークが原因であることは皆様ご存じの筈ですがこのプラークを取り去るプラークコントロールが、ほとんど私たちのクリニックに初めて来院される方にはできていないことがあり残念です。

 

 

虫歯はなぜ削って治療しなければならないのでしょうか?
答えは「虫歯の部分はブラシがあてられないのでプラークコントロールが出来ないから」です。

 

歯周病の治療はなぜするのでしょうか?

「なぜって歯がぬけてしまわないようにするため?」これはもちろん正解なのですが
「プラークコントロールできる環境を術者が作って、それにより患者さんのプラークコントロールが出来るようになること」プラークコントロールつまり歯磨きがきちんと患者さんが出来ないと歯周病は治りません。
結局のところ、病気に対する予防は家庭での療法が最も大切なので家庭で、患者さんがプラークコントロールを実践できる考え方を患者さんにご教授するということになるのでしょうか。

 

 

クラウンを入れる時もマージン(クラウンの辺縁)が引っ掛かりプラークが停滞して除去出来ないものを装着してはいけません。上の写真は私が患者さんに装着したクラウンです。

 

歯周病の治療をする前には徹底的に口腔衛生・清掃指導を致します。

 

 

 

日本歯周病学会歯周病専門医 吉川英樹 拝