歯と歯の間の隣接面は肉眼ではブラインドになるので虫歯を見失うことが多い。
上の写真を見ても本当に虫歯があるかどうかは疑わしいが、ウェッジ・楔を入れて歯を離開させてマイクロスコープで観察すると、過去に詰められたコンポジットレジン・樹脂がブラブラしているのを認めた。
麻酔をして削ると、虫歯が現れて来ました。
その後、充填が終わりました。
こんな時、マイクロスコープは強力な味方です。マイクロなしでは隣接面の虫歯は充填出来ないであろう。
マイクロスコープを使用すると100倍の情報が眼から入ってくる。肉眼では100ミクロン以下の大きさを処置することは不可能であろう。
ある歯科医師が書籍の中でこのように書いています。
根管治療は脳外科のオペに匹敵するほどの緻密さが要求されると。
根管治療だけでなく歯科のすべての治療は脳外科のオペに匹敵するほどの緻密さが要求されると私は思っている。
日本歯周病学会歯周病専門医 吉川英樹 拝