こちらの患者様は、約1年前の2015年1月に他医院で神経を除去する治療をされました。
治療がうまくいっていないので、1年間経過観察をしてきましたが、2015年10月に痛み・疼きを感じました。
一年間も通ったなんて驚きです。何か出来ていないために治らなかったのでしょう。
前医では、その時「経過観察をしましょう」と言われたそうでかなり不信感は持ったそうです。
どうして1年間も治らないのかと疑問に思いネットでいろいろ調べ、当医院に御来院下さいました。
レントゲンを見ると根尖部に膿が溜まった様な黒い影が見えます。
これは歯の中の細菌によって根尖部に炎症が起きて症状が治らなかったと思います。
この歯の治療は根の中の細菌をゼロにする事が重要です。
治癒していないという事は歯の中の細菌感染が取り除かれていないということです。
根の先までファイルが届いていない事がレントゲン上で観察されます。
ファイルを根尖まで届かせ根管内を洗浄・消毒し根管内を緊密に充填しました。
上のCT画像は拡大してご覧下さい。
患者さまの痛み・疼きは1回目の治療後に治まったそうで驚きです。
1時間の治療時間を2回、合計2時間かかりました。
やはりマイクロスコープを使った肉眼の100倍の情報が得られる根管治療は威力を発揮します。
日本歯周病学会歯周病専門医 吉川 英樹 拝